鳥さんの健康診断はとても重要です!
ここではその理由とどんなことをしているのかご紹介します。
なぜ健康診断が重要なの??
鳥さんは病気の症状を隠す習性があります。
鳥さんの多くは自然界では弱い存在、、、
群れで生活していることが多い
弱っていると最初に天敵に襲われてしまう
→弱みを隠そうとする
飼い鳥さんも具合が悪くなっても最初は隠そうとする
食べてるふりをすることも、、、、
目に見えて具合が悪そうな時は隠しきれないくらい状態が悪い時
→症状が出る前の早期発見が重要
そのために健康診断が重要です!
健康診断のメリット・デメリット
メリット
- 発症前(症状が出る前)に病気を発見することができる
- 病気の早期発見・早期治療により重症化を防いだり、治療期間が短くなる可能性がある
- 感染症の場合には他の子への感染の蔓延を防止できる
デメリット
- 通院や検査のストレスがかかる
→定期通院で慣れてくれることも多いです! - 検査自体のリスク
→リスクがゼロの検査はないですが、専門病院であればリスクもかなり少なく実施できます!
★鳥さんの状態、年齢などを考慮して負担が少なく、メリットの方が大きくなるように健康診断を進めていきます。
健康診断の頻度
年に2-4回をオススメしてます。
その内の1-2回は簡易健康診断(身体検査・糞便検査・そのう液検査)に加え、レントゲン検査、血液検査を受けることがオススメです。
当院ではバードドックで様々なコースをご用意してます。詳しくは「バードドック」をご覧ください。
鳥さんの臨床検査について
<身体検査>
○体重
- 最も重要な項目です!(お家でもできます!)
- 症状が出る前に体重が低下することもあります。
- 適正体重は鳥さんの種類ごとではなく、個体ごとに異なります。
- 体格と合わせて評価することが重要です。



○体格
- ボディーコンディションスコア(BCS)やキールスコア(KS)と呼ぶことがあります。
- 胸筋の付き具合、竜骨突起(胸骨中央部の骨出っ張り)の張り出し方で評価します。
- 体重に関係なく体つきの評価ができます。
- 一般的には1-5の5段階評価(1:やせすぎ, 2:やや痩せ気味, 3:適正, 4:やや太り気味, 5:肥満)です。

○触診・視診
- 全身の外見上の異常(目、鼻、口、嘴、羽、尾脂腺、排泄孔(お尻の穴)、爪など)を評価します。
- 体の表面から触った時の体表や内部の異常(腹部が腫れていないか、腫瘤ができていないかなど)がないか評価します。
- 呼吸状態や血色の確認をします。






○聴診
- 聴診器を使用して心臓や呼吸の評価をします。
- 心臓に関しては不整脈、心音の増強、心拍数などを評価します。
- 呼吸に関しては呼吸音などの評価します。

<糞便検査>
- 直接鏡検(生理食塩水に溶かして顕微鏡で確認します)
腸内細菌のバランス、メガバクテリアやカンジダなどの真菌、ジアルジア・ヘキサミタ・コクロソーマなどの寄生虫、粘膜、白血球の有無、未消化物、羽毛の確認 - 染色検査(染色液に溶かして顕微鏡で確認します)
・ヨード染色:デンプン(炭水化物)の消化不良の有無
・脂肪染色(ズダンⅢ):脂肪の消化不良の有無 - ショ糖浮遊法
クリプトスポリジウムの確認(特にコザクラインコで重要)

<そのう液検査>
- 直接鏡検
細菌バランス、運動性桿菌・らせん菌など、カンジダ・酵母・アスペルギルスなどの真菌、トリコモナスなどの寄生虫、上皮細胞、白血球、赤血球、羽毛、異物 など


<画像検査>
○レントゲン検査
視診・触診では見えない体の中の状態をチェックします。
- 骨・関節
- 呼吸器(肺、気管、気嚢)
- 消化器(そのう、食道、胃腸、クロアカ)
- 肝臓
- 心臓・血管
- 腎臓
- 生殖器(精巣、卵巣、卵管)
- 脾臓




造影検査
○超音波検査
レントゲンだけでも評価が難しい、腹腔内の消化器・肝臓・生殖器の評価などに有効です。
疾患が疑われた場合に追加で検査することが多いです。
- 生殖器の異常
- 消化器(特に腸管)
- 肝臓
- 心臓
<血液検査>
内臓の機能や感染の兆候などを評価するために有効な検査
- 血液学検査
感染の兆候、腫瘍性疾患の予測、炎症の兆候、貧血の状態などを評価
赤血球(形態、大きさ、染色性)、白血球(総数、百分比)、栓球、血液原虫など - 血液生化学検査
内臓の異常や機能、糖尿病、代謝異常などを評価
肝臓:アンモニア(NH3)AST, LDH, 総胆汁酸(TBA), GGT, ALPなど
腎臓:尿酸, カルシウム, リン
血中脂質:中性脂肪、コレステロール
その他:グルコース(血糖値)、血中蛋白、アミラーゼ、ナトリウム、カリウムなど


<遺伝子検査>
- 感染症検査
感染症にかかっているかを検査します。
発症前に検出できる可能性があります。
飼い鳥の感染症に関してはこちらをご覧ください。 - 雌雄鑑別
インコ・オウム類では雌雄ともに同じ外見をしていることが多いです。
行動でもわかりずらいことがあります。
雌雄が分かると気を付ける病気変わってきます(たとえばメスであれば卵詰まりなど)