バードドックとは??
鳥さんの健康状態を総合的に判断するため、様々な検査を行うことです。私たちと同じように鳥さんの定期的な健康チェックはとっても大事です。バードドックでは身体検査、そ嚢液検査、糞便検査といった鳥さんで一般的な検査に加え、コースによってレントゲン検査、血液検査、感染症を調べるための遺伝子検査などが含まれています。
健康診断の重要性について
- 鳥さんは野生では弱い存在であり、具合悪いことを本能的に隠そうとします。そのため病気であったことに気付かず、直前まで元気に見えても、急に体調を崩すこともあります。症状が出た時にはかなり具合が悪いことも多いので早期発見が重要です。
- 感染症に関しては発見が遅れると完治が難しいものも多くあります。そのためお迎えした時はできるだけ早い検査をお勧めしています。
- バードドックは、現在の健康状態を把握するとともに、病気を早期発見するための有効な手段です。大切な家族の一員である鳥たちに健康で長生きしてもらうため、そしてより良い関係であるために定期的に受けることがオススメです。受ける目安は、年に1~2回です。それに加え身体検査とそ嚢液検査、糞便検査のみの一般的な健康診断も年に2~3回受けることをオススメします。
バードドックを受けるには
- 予約をお取りください。予約時に希望のコースをお伝えください。どのコースが良いかわからないときはご遠慮なくご相談ください。
- 平日の方がお安くお受けできます。土日祝日など混雑時にはお取りできないこともありますので、お早めにご予約ください。
- 結果は基本的に当日にご説明可能です。遺伝子検査は外部機関に委託するため結果のお伝えに1週間ほどかかります。
対象鳥類
オウム目、スズメ目、ハト目、キジ目、キツツキ目、カモ目、猛禽類(詳細は「診療対象鳥類」のページをご覧ください)
*体重20g以下の鳥類、キツツキ目、カモ目、猛禽類は受けられるコースに限りがある場合がございます。
受ける時の条件
- 食欲、元気があり臨床症状がみられないこと。
- 雌の発情期は検査値に影響がでることが多く検査をオススメしません。
- 激しい換羽が起こっている場合には、負担が大きいためバードドックは控えた方がいいです。
- 肥満の子は、保定のリスクが大きく血液検査を含むコースは控えた方がいいです。
- 症状がある場合は、通常診察となり、バードドックは受けられません。
- 極端に人を怖がり、暴れてしまう場合には、受けられないこともあります。
- 若齢や高齢など検査をすることに危険がある場合には、受けられないことがあります。
鎮静・麻酔が必要な場合
- ボウシインコ、キバタン、コンゴウインコなどの大型鳥など病院内で保定されることを極端に嫌がったり、怯えてしまう場合には、安全性のため、鎮静や麻酔下での検査をお勧めします。
- 鎮静・麻酔は検査後はすぐにもとの状態に戻りますが、若干のリスクをご了承頂いてからの処置となります。
- 麻酔を使用する場合には絶食・絶水が必要となります。
- 麻酔を使用する場合には、別途料金がかかります。
- 鎮静・麻酔の必要性に関しては獣医師にご相談ください。
検査時のリスクについて
- 保定などに抵抗することによって、自らの力で外傷を起こす可能性があります。
- 検査には、若干のリスクがあることをご理解頂いた上で行うことになります。
- できるだけ負担の少ないコースをオススメいたします。
コースのご案内(検査内容は▶︎をクリックしてください)
Aコース:すべての検査ができます。
身体検査+糞便検査+レントゲン検査+血液検査+遺伝子検査
Bコース:血液検査まで広くできるコースです。
身体検査+糞便検査+レントゲン検査+血液検査
Cコース:レントゲン検査がメインのコースです。
身体検査+糞便検査+レントゲン検査
Dコース:遺伝子検査がメインのコース、お迎え健診にもオススメです。
身体検査+糞便検査+遺伝子検査
遺伝子検査の検査項目
それぞれの感染症に関する詳しい内容は「飼い鳥の医学情報>飼い鳥の感染症(準備中)」をご覧ください。
- AコースとDコースにはPBFD, BFD, CHL(鳥クラミジア症)の3種類が含まれます。
- PBFD, BFDは1回の検査で陰性であれば2回目以降はなしで問題ありません。(その分お値引させていただきます)
- ATB(鳥結核症), ABV(鳥ボルナ病), MYC(マイコプラズマ症), MB(メガバクテリア症), CRY(クリプトコッカス症)は追加料金をいただいて検査可能です。
- 雌雄鑑別は追加料金をいただいて実施可能です。(鳥種によりできないこともあります)
他の追加検査項目
- ショ糖浮遊検査法:クリプトスポリジウムの検出に有効です。特にコザクラインコでは強く推奨します。
- 総白血球数検査:血液検査の追加項目です。感染や炎症の状態を診断します。
- 生化学検査:コースに含まれない血液生化学検査の追加もできます。