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徳島県の鳥専門と犬猫往診の動物病院

手術

症例紹介:腹壁ヘルニア

腹壁ヘルニアの手術をしたセキセイインコさんのご紹介です。
約1ヶ月前からの腹部膨隆を主訴の来院されました。
触診時に腹部にキサントーマが確認されたことと、レントゲン検査の結果より腹壁ヘルニアが見つかりました。
初診時は57gで肥満状態だったため、麻酔等のリスクも考慮し、まずはダイエットからスタートし、体重を減らしてから手術をすることにしました。

下の画像が初診時のレントゲン写真です。

飼い主様のご協力もあり、順調にダイエットは進み、再診時は46gまで体重を減らすことができました。
手術に向けての血液検査とバリウム造影検査を実施し、ヘルニア内に腸管が脱出していることがわかりました。

ここで腹壁ヘルニアについて簡単に解説します。

腹壁ヘルニア
概要:腹筋が断裂し、内臓を包んだヘルニア嚢が皮下に脱出した状態です。
原因:主にメスの慢性発情が原因で起こります。
発生:セキセイインコさんで最も多い傾向があります。
症状:腹部膨隆やヘルニア部の皮膚のキサントーマ化(黄色くなり肥厚)、その部分の自咬、便秘などがありますが、腸閉塞を起こした場合は緊急性があります。
治療:基本的に外科的整復が必要となります。軽度の場合は発情抑制で維持できることもあります。

*写真は今回とは異なる患者さんの写真です。

腹壁ヘルニアの手術では、腸管などの脱出した臓器をお腹の中に戻す際に、腹圧が上がり、呼吸を阻害することがないように、卵管を摘出してスペースを確保することが多いです。
このセキセイインコさんは手術時、卵管の発達があまりなく摘出が困難でした。腸管を戻した際にもある程度スペースがあり、呼吸の阻害がなかったため、卵管は摘出せずヘルニアの整復をしました。

手術後の経過もよく無事退院できました。
お腹もすっきりしてよかったね!!

ヘルニアの手術をした後も発情を繰り返すとまた再発してしまうことがあります、、、
これからは発情抑制も頑張ろうね!!

永嶋 惇平

2014年4月 日本大学生物資源科学部獣医学科入学 2020年3月 日本大学生物資源科学部獣医学科卒業 2020年4月-2025年3月 横浜小鳥の病院 勤務 2025年5月 とくしま鳥の病院 開院

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