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徳島県の鳥専門と犬猫往診の動物病院

手術

症例紹介:頸部皮膚腫瘤摘出

頸部の皮膚に形成された体表腫瘤を摘出したサクラちゃん(コザクラインコ)のご紹介です。

以前より頸部の毛引きがありましたが、その部位に中心が白っぽいできものができているとのことでいらっしゃいました。確認してみると、中心部に角質を伴う腫瘤が形成されていました。周りは少し赤みを帯びており、炎症も疑わしい状況でした。

一時角質を除去し、抗生剤や消炎剤で様子を見ていましたが、再発をしたため、手術で摘出することにしました。
病変の状態から羽包嚢腫も疑いましたが、周囲の炎症も強そうだったので、ほかの腫瘍の可能性も考えられました。

まずは周囲の皮膚を切開し、腫瘤が頸部の組織と癒着を起こしてないか確認します。さらに周囲に太い血管などがないかも確認し、電気メスや半導体レーザーメスを使用しながら、丁寧に摘出していきます。特に大きな出血もなく、摘出することができました。

摘出後の組織は病理検査をしました。結果は「脂肪腫」と「角化亢進を伴う扁平上皮の増生」でした。悪性腫瘍の所見はなかったため再発の可能性は低いと考えられますが、毛引きによる慢性的な刺激が原因になる可能性もあるため、注意は必要です。

鳥類の脂肪腫

脂肪腫は脂肪細胞の良性腫瘍であり、多くのオウム類、特にセキセイインコで一般的です。

胸部、腹部、翼部に形成されることがあります。脂肪腫は血液供給が豊富なことが多く、形成された部位を自咬すると出血することがあります。

肥満や高脂血症の子で見ることが多いですが、本症例のように毛引きや自咬など慢性的な刺激によっても形成される可能性があります。

一度形成されると、体重制限や脂肪代謝を改善する薬を使用しても改善しないこともあり、サイズが大きい場合や鳥さんが自咬するなど、気にしている場合には外科的に摘出をします。

手術後の経過もよく無事退院しました。
スッキリしてよかったね!!

永嶋 惇平

2014年4月 日本大学生物資源科学部獣医学科入学 2020年3月 日本大学生物資源科学部獣医学科卒業 2020年4月-2025年3月 横浜小鳥の病院 勤務 2025年5月 とくしま鳥の病院 開院

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