大腿骨骨折で手術をしたオキナインコさんのご紹介です。
まだ幼鳥で飛び慣れていなかったためか、飛んだ際に壁にぶつかってしまい、その後から右足が使えないとの主訴でご来院されました。
触診してみると右足はブラブラな状態で、全く力を入れることができなくなっておりました。また大腿部に内出血も認められました。
レントゲンを撮ってみると、右足の大腿骨がほぼ真ん中の部分で斜骨折(骨の長軸に対して斜めに発生する骨折)している状態でした。


鳥さんの骨折の治療では骨折部位の状態、骨折からの経過時間、患者の体力や性格などを考慮して、ケージ内で安静にするのみ・テーピング・外科的整復(ピンニング術など)を選択します。
*ピンニング術について
骨の中に金属製のピンを通して骨折した骨を適切な位置で固定し、正常な位置で骨癒合を促します。
骨折した状態で若干位置がずれていても、鳥さんの骨は癒合しやすいですが、曲がって癒合したり、重なって癒合すると、骨が短くなってしまい、運動機能に障害を残すことがあります。
そのため骨折後の後遺症を残しずらくするために有効な治療です。
ピンニング術は骨折から3日以上経過している場合、筋肉の拘縮や結合組織の固着により整復が困難になったり、骨折の部位が関節に近い場合も適応が難しくなります。
ピンは挿入から約3-4週間後にレントゲンを再チェックし、仮骨の形成を確認し、抜ピンします。

こちらのオキナインコさんは斜骨折の程度が少し大きかったのでやや整復が難しかったですが、できるだけ正常な位置でつなぐことができました。


術後4週間のところでレントゲンを撮影し、仮骨形成を確認したので、抜ピンをしました。


抜ピン後も問題なく、無事治療終了となりました。
その後の右足の機能も問題なしです。これでお家にいる他の子達と一緒にたくさん遊べるね!!
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